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寄り道したっていいじゃない ~from Canterbury~
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「ホビットの冒険」トールキン作/瀬田貞二訳 ←Amazonへ

買ったのはいいが、半年ほど本棚で眠っていた作品。
イギリスに行くというのになぜ放っておいたのか、ばかちん、自分。
上巻を読むのは一週間ほどかかってしまったが、下巻は金土で読んでしまった。
今朝は目が覚めてからすぐに「指輪物語」を読み始めてしまった。

今まで読んだ中で(ずいぶん浅いが)最も古いファンタジー作品であったと思う。
いや、G・マクドナルドの「ファンタステス―成年男女のための妖精物語」が一番か。
両者に共通しているのは、やはり太古から存在する大自然が舞台であったこと。
深い霧が立ち込める森や轟々と音を立てて走る川、生物を脅かす炎を吹く山々。
そこに妖精や種族が生まれ、そこで彼らの世界が何万年にも渡って厳かに続いている。

現代のハリーポッターにもそういう描写は多々見られるが、奥深さが何十倍も違う。
まず、この二作品を同じ列に並べてしまうのはいかがなものか。
二日ほど前から「Harry Potter and the Order of the Phenix」を読んでいる。
本当にファンタジーが好きな人(指輪物語やナルニア国など)にはあまり好まれない作品であるが、
自身がイギリスを好きになったきっかけがハリーポッターなので、
あまりとやかく言うのは控えようと思う。
(作品を読み進めるうちに、翻訳が好きではないのに気が付いたのもある…
高校生の頃は夢中になって読んだのに)。
また、こちらはやはりエンターテイメント性がかなり強い作品なので
決して真のファンタジーとは言えない。

話は飛んでしまったが、
この物語の主人公であるホビット族のビルボ・バギンズは何とも言えない魅力がある。
お人よしで臆病でずる賢い面も持ち合わせている。
一方で強い生命力を兼ね備えた勇気に溢れ、
回転の速い頭で次々と困難を希望に変える能力を持っている
(悪い方向に向かうものの方が多いかもしれないが)。
葛藤がありながらも自身を奮い立たせて仲間を助ける姿は思わず笑ってしまう場面もあった。
物語は彼が魔法使いガンダルフと13人のドワーフ小人に誘いに出され、
竜に奪われた宝を取り返しに旅立つロードストーリー。
前半に指輪が登場するが、ここでは物語の要として語られておらず、
あくまでビルボと仲間たちが宝を取り戻し、
家路に着くまでの胸を躍らすさまざまな冒険が繰り広げられている。
細部にまで手を出してしまうと引き返すのが難しいのでこの辺で終わらせなければ・・・。

この物語に登場するのは

ホビット族、
ドワーフ小人、
エルフ族、
ゴブリン、
最初に指輪を握っていたゴクリ、
竜スマウグ、
巨人のビヨルグ、
オオカミ、
殺人グモ、
間抜けなトロル

これらの多くのキャラクターがトールキンの手によって作られた「荒地のくに」で我先にと出番を待っている。私が出逢ったファンタジーの主人公たちはこれから読む「指輪物語」でも大いに活躍する。

私のように映画で「指輪物語」を観てから本作品を読む場合い、これがどのように偉大な後作に繋がるのかと考えながら読むのもこの物語の魅力の一つである。翻訳が素晴らしく、作品自体に温かみがある。まるでビルボが私たちの目の前で誇らしげに物語っているような気がしてならない。

文庫版は10冊もあるが、すぐに読み終わってしまうだろう。
勉強を怠らないように机に向かって読むとしようか、
いや、やはり空が見えるようにソファーに座って楽しむとしようか。
まだナルニアもゲド戦記もシェイクスピアもドリトル先生も
ディケンズも読み終わっていないというのに。
ああ、だめ予備校生まっしぐらである。

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自己紹介:
浪人・短大と心も体もふらふらした後にたどり着いた修行の場「翻訳学校」も単なる通過点であり、人生を決める出逢いを果たす幸運に恵まれる。寄り道ばかりしてきたが23歳にしてやっと自分の「夢道」を見つける。

夢は児童文学研究家
UKで英文学を学ぶ

2007年-道のりはこっち→ (=ω=)


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