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寄り道したっていいじゃない ~from Canterbury~
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『クローディアの秘密』 E.L.カニグズバーグ   ← Amazonへ

今までずっとアメリカ作品は後回しにしてきましたが…
食わず嫌いでした。

本を置くのがもったいなくて一気に読んでしまった。
家出して美術館に住む、う~~~~~~~~~~~~~っ
ドキドキする!!!

これを評論せよなんて言われても…
無理に近い。

素直な読者になってしまう。
久しぶりに「おもしろい」と一人、声を漏らしてしまった。

私は長女なのでクローディアに自分を重ねて見守ったのは言うまでもない。
少女から大人へ成長しつつある彼女に大きな拍手を贈りたい。

最近はあることを気にかけるようにして読めるようになった。


作者のメッセージである。

子供たちに何を伝え、
そして彼らに何を期待するのであろうか。

この作品に託されたメッセージのキーワードは…

「秘密」

注目したいのは、
この「秘密」の謎を解く鍵を差し出す役目を果たすのが
作者のカニグズバーグ本人であるということ。

ヒントと答えの境目を踏むか踏まないか
というギリギリの場所にいる彼女たちの成長を見守る老婦人。

そしていい味を出しているのが彼女の弟。
姉貴をやきもきさせながらも、少しずつ子供から少年の顔になってゆく。
末っ子は一番上の言いなりじゃない!頑張れ弟!!

あ…

あらすじは…リンク先でご確認ください

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シェイクスピア第二弾!(第一弾はハムレット)
Amazonへ→『ロミオとジュリエット』

こちらも3時間足らずで読んでしまった。
中学生のときにディカプリオとディーンズの現代版ロミジュリを観ていたので
あらすじや登場人物なんかは覚えていた。
原作を読んでなかったなんて恥ずかしい限りだが…。

こんなに美しい物語があっていいのだろうか!!
なんて考える一方で若すぎる二人のお熱ぶりに顔を赤らめる私。
生きる理由はそこにしかないのね…今じゃ考えられない。

飾る言葉は見つからない、古典の巨星シェイクスピア!!
文字だけでも戯曲の臨場感を感じられた。
目の前で舞台がどんどん入れ替わり、瞬きする間もなし。

すごいよ…ジュリエット…この子まだ14歳にもなってないのに…

”おお、私の心臓、裂けておしまい!”
”この眼も、いっそ牢屋に行ってしまうがよい!二度と自由を見ることはいらぬ”


シェイクスピア以外の人間でこんな台詞を書いた人がいれば教えてほしいわ。
原文はどんなんだろう、早よう読みたい。

もちろん、主役だけが光っているのではない。
二人を引き立てるキャストの理不尽さに腹を立てつつも、
それはそれで時代を感じられる大事な部分であって、
楽隊の兄ちゃんまでもが堂々と声を張り上げて物語を盛り上げている。

特に賞賛したいのは奔放でじゃじゃ馬なマキューシオ、
彼はいったいどこまで突っ走れば気が済むのだろうか。
ロミオとジュリエットの運命を決めてしまった影の王子は間違いなく彼であろう。

あ~おもしろかった!!!!
次は何を読もうかしら。

ドライアイ万歳

Amazonへ→The Curious Incident of the Dog in the Night-time  /  Mark Haddon

ロンドン留学中、表紙に惹かれ買った一冊。初めて最後まで読みきった洋書。自閉症で数学と物理の天才少年の成長物語なので、文章はかなり論理的な文章で理解しやすい。英語勉強中の自分が楽しめたので、洋書初心者の人には自信を持って薦めることができる。イラストも入っていて彼の頭の中を優しく解説してくれるのも楽しみの一つである。彼の視点から描かれる人間社会は強すぎるようで脆く、曖昧な存在。また人が当たり前と思っていることは、彼にとっては論理がないため全くのナンセンス。ところどころにあるそんな表現に思わず固まってしまうだろう。文字通り、目からウロコ*また自分の決めたルールに沿っての生活や雨の描写もかなり衝撃的であった。自閉症の男の子の内面をのぞかせてもらえる本であり、すべてが新鮮に感じられた。 

ある日犬が殺された現場に出くわしたクリスは犯人探しを決意する。学校の先生からこの事件を本にするよう勧められ、捜査を開始するが表に出てくるのはショッキングなことばかり。社会の波にもまれ、大人の嘘に翻弄され、彼はその度自分の世界に引きこもる。物語最後の彼のセリフはどんな格言よりもわたしの心に響いた。

一冊は保存用、二冊目は読み込み用、三冊目は友人に貸すようで用意したい本である。
そしてこれはぜひ、英語で読んでほしい!!!!

読み終わったら今度はAudio CDでクリストファーの世界を堪能してほしい。 イギリス人の男子が朗読したもので、本物のイギリス英語が聞ける、ものすごく自然でまるで目の前でお話を聞かせてくれているように思える。こちら


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自己紹介:
浪人・短大と心も体もふらふらした後にたどり着いた修行の場「翻訳学校」も単なる通過点であり、人生を決める出逢いを果たす幸運に恵まれる。寄り道ばかりしてきたが23歳にしてやっと自分の「夢道」を見つける。

夢は児童文学研究家
UKで英文学を学ぶ

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