寄り道したっていいじゃない ~from Canterbury~
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Dreamgirlsを見てきた。
あそこまで惹きつけられた映画は久しぶり。
始終、良くも悪くも心が躍っていた。
ストーリーは無視して部分的に考えさせられたこと。
陳腐な日本語と語彙力と表現力の欠如は…見逃して。
かなり偏ってはいるが…ご勘弁を
1)ジェンダー
・エフィ(ドリームガールズ)を取り巻く男と世間の目に苛立ち。売れっ子ジェームズとドリーメッツが最初に出会うシーン、数字を出すため絶対的な条件は”見てくれ”としてエフィをリードから外すシーン、怒りで顔が火照る(この瞬間は彼女の性格や業界のルールなどは頭になかった)。
・生産社会を生き抜く男を格好良く撮っている監督に舌打ち。私がそう見えただけだが…(結局、この映画を作ったのも大多数が男性である。)CCの魂のこもった音楽を受け入れなかったカーティスにfelt pity。同時に女の定義を「商品価値=性的対象(綺麗に言えば”愛”であろうか)」とする男たちに軽い殺気。リードを勤めるディーナの声と彼女の心にナイフを突き立てるカーティスの心の汚れに目は細くなる一方。
・女が一人で生きていく上で、男の存在が絶対であるかのようなシーンに歯軋り。それが現代社会であるから何も言えない。
2)エフィ
・彼女の自信を根こそぎ(いや、根は残っていた)奪ってしまったのは何だったのか?栄光の後に向けられた冷ややかな視線、業界の求める女性像、夢を追い求める仲間…愛する人の裏切り、女一人で子供を育てていかねばならない現実…。彼女を支えていた強い精神、夢を諦めずに努力ができたのも、堂々と自身の愛を公言できたのも、世間の波にも負けずに歌えることができたのも、それが全て崩れ去ってしまった。
・外見重視でリードを外されるという痛すぎるパンチに残った「あざ」。これによって自暴自棄になり、体も壊し、自分のアイデンティティを失う。仲間にも裏切られる。しかし、自分の性格にも問題があるのは明らかであるから、その葛藤も彼女の再出発の歌で怖いくらいにうまく表現されていた。彼女に残った現実はあまりにも酷過ぎるものばかり。
私の中にあるエフィ像が表に出た。
リードを外されたあたりから涙が止まらなかった。
3)人種差別
この映画ではあまり感じられなかった内容だが、
やはり所々に当時の白人社会を垣間見ることができた。
4)音楽業界の裏側
すべての元凶はここにあり。印象に残ったのがエフィを説得するための”美しい”曲をみんなが歌うシーン。に激しい疑問を感じた。(だが現実を考えると致し方ない)
エフィばかり述べてきたが、全てのキャストが主人公のように描かれていて、落ち目がない。愛すべきキャラクターが揃っている。後半は前半に比べてストーリー展開が速かったので薄っぺらな部分があったのが残念だが、音楽とキャストそれぞれの人間的部分が現れていて、前半を振り返らせる内容であった。
そして、何と言っても”音楽”在りきである。毎日サントラCDを聴いているが、これほど価値のあるものは今までなかったように思う。←自己統計(笑)ドリームガールズとしてデビューする前のバックコーラス”ドリーメッツ”の歌も大好きだ。彼女たちの努力の結晶を知っているからこそ、サントラでも同じ感動が得られる。ジェームズの歌の変化やCCの音楽センスのクオリティの高さは素人の私にも影響大。これは観直す時はヘッドフォンを用意しなくてはいかんね。
この映画を見て本当にいろんな事を考えた。
結果として、強烈に印象に残った最高のエンターテイメントになった。
あそこまで惹きつけられた映画は久しぶり。
始終、良くも悪くも心が躍っていた。
ストーリーは無視して部分的に考えさせられたこと。
陳腐な日本語と語彙力と表現力の欠如は…見逃して。
かなり偏ってはいるが…ご勘弁を

1)ジェンダー
・エフィ(ドリームガールズ)を取り巻く男と世間の目に苛立ち。売れっ子ジェームズとドリーメッツが最初に出会うシーン、数字を出すため絶対的な条件は”見てくれ”としてエフィをリードから外すシーン、怒りで顔が火照る(この瞬間は彼女の性格や業界のルールなどは頭になかった)。
・生産社会を生き抜く男を格好良く撮っている監督に舌打ち。私がそう見えただけだが…(結局、この映画を作ったのも大多数が男性である。)CCの魂のこもった音楽を受け入れなかったカーティスにfelt pity。同時に女の定義を「商品価値=性的対象(綺麗に言えば”愛”であろうか)」とする男たちに軽い殺気。リードを勤めるディーナの声と彼女の心にナイフを突き立てるカーティスの心の汚れに目は細くなる一方。
・女が一人で生きていく上で、男の存在が絶対であるかのようなシーンに歯軋り。それが現代社会であるから何も言えない。
2)エフィ
・彼女の自信を根こそぎ(いや、根は残っていた)奪ってしまったのは何だったのか?栄光の後に向けられた冷ややかな視線、業界の求める女性像、夢を追い求める仲間…愛する人の裏切り、女一人で子供を育てていかねばならない現実…。彼女を支えていた強い精神、夢を諦めずに努力ができたのも、堂々と自身の愛を公言できたのも、世間の波にも負けずに歌えることができたのも、それが全て崩れ去ってしまった。
・外見重視でリードを外されるという痛すぎるパンチに残った「あざ」。これによって自暴自棄になり、体も壊し、自分のアイデンティティを失う。仲間にも裏切られる。しかし、自分の性格にも問題があるのは明らかであるから、その葛藤も彼女の再出発の歌で怖いくらいにうまく表現されていた。彼女に残った現実はあまりにも酷過ぎるものばかり。
私の中にあるエフィ像が表に出た。
リードを外されたあたりから涙が止まらなかった。
3)人種差別
この映画ではあまり感じられなかった内容だが、
やはり所々に当時の白人社会を垣間見ることができた。
4)音楽業界の裏側
すべての元凶はここにあり。印象に残ったのがエフィを説得するための”美しい”曲をみんなが歌うシーン。に激しい疑問を感じた。(だが現実を考えると致し方ない)
エフィばかり述べてきたが、全てのキャストが主人公のように描かれていて、落ち目がない。愛すべきキャラクターが揃っている。後半は前半に比べてストーリー展開が速かったので薄っぺらな部分があったのが残念だが、音楽とキャストそれぞれの人間的部分が現れていて、前半を振り返らせる内容であった。
そして、何と言っても”音楽”在りきである。毎日サントラCDを聴いているが、これほど価値のあるものは今までなかったように思う。←自己統計(笑)ドリームガールズとしてデビューする前のバックコーラス”ドリーメッツ”の歌も大好きだ。彼女たちの努力の結晶を知っているからこそ、サントラでも同じ感動が得られる。ジェームズの歌の変化やCCの音楽センスのクオリティの高さは素人の私にも影響大。これは観直す時はヘッドフォンを用意しなくてはいかんね。
この映画を見て本当にいろんな事を考えた。
結果として、強烈に印象に残った最高のエンターテイメントになった。
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