なごり雪が降った

今日は親友の転職を祝っての送別会で仲間が集まった。

焼肉は久しぶりだったので、もう少し箸を進めればよかった。
いや、最近確実に増量中なので抑えるべきところだ。

夕食後は大森付近にあるバッティングセンターに車を走らせた。
初めてだったけれど、やはり球技を使って体を動かすのは嬉しい。
元ソフト部だというのに、全く打てず。
通算80球目あたりで「ボールから目を離さずいれば打てる」ということに気付いた。
普段使わない筋肉をやや強引に使ったのに、遅い発見は何とも情けない。
良くて筋肉痛止まりであろうか、明日のわが身が心配である。

次に向かったのはゲームセンターとカラオケ。
写真は魂を吸い取る機械と感じるのは私だけではあるまい。
みんなが思い思いに歌う中、自分だけ何もないというのは切ないものだ。
しかし、大好きな曲を歌ってくれる大好きな親友の声には目を閉じて耳を澄ます。

最後はドンキーでふらふら。ずっと店内を回り、
やっとお目当てのバッカスを見つけてにんまり。
夜中のいい時間になるとさすがに眠くなってきたが、心配などいらない。
運転手はみんなの笑顔があればいくらでも車を走らせられるのだ。

帰りはなごり雪が降った。
木綿のハンカチーフが涙に濡れてしまった。

相変わらず和やかなメンバーだ。ここに入って早二年が経つのであろうか。
その間にもずいぶんと自分の位置が変わったと思っている。
今の自分があるのはこの素晴らしい仲間のおかげだ。

さて、最近頻繁に登場する「内面」にお出で願おうか。
ここでの私はどんな面を見せているのだろう。
見られていると言ったほうが正しいのかもしれない。
当初は閉め切った扉であったがずいぶんと大きな声で名前を呼ばれ、
おまけにドンドンと音を響かせるノックの音もたびたび耳にした。
というわけで、根負けした現在は開けっ放しに近いだろう。
もちろん、時にはカーテンを閉めるし、鍵を閉めたくなることもある。
そんなをこと言っても結局みんなドタドタと中に入ってくるのだが(笑)

6年間過ごした仕事場を巣立つのはどんな心境なのだろう。
新たな世界でも頑張ってほしい。

そういえば、彼女とはここ数ヶ月の間二人で酒を飲んでいなかった。
少し前とは違う雰囲気を漂わせているから少し気になってはいたのだが。。
気になる発言をそばで聞き、人を心配させるような顔を見てしまうと本当に辛い。
私はマイナス思考の塊で、毎回逆パターンが多いのが幸いである。
今夜は今までにない複雑な表情を見せられた。
言っておくが、送別会だからといった理由などここには当てはまらない。
おそらく今回も良い意味で外れてしまうのだろうな。

きっと大丈夫なのだろうと思うがこればっかりは話さないと解らない。
私は酔うと”更に”込み入った話をしてしまう、それを厄介者と言う人もいる。
それを知っている彼女はあえて機会を設けなかったのだろうか。
そんな下心など、さらさらないのに。

いかんいかん、またしてもマイナス思考が出てきてしまった。
たまには二人でゆっくり酒を飲んで他愛のない話をしたいだけなのだ。
今は大変だろうから折りを見て、来週あたりにでも誘ってみようか。
いや、今より忙しくなるだろう。
困った、どうしようか、ますます誘いにくくなるではないか。
まったく、他人から見たら救いようのない馬鹿に映っているのだろう。
こればかりは例の如く天に決めてもらうしかなそうである。