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寄り道したっていいじゃない ~from Canterbury~
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みなさまこんばんは、かばんです。


最近本当に食べすぎのかばんです。

今夜はお豆腐のそぼろと糸こんとピーマンのキムチ炒め、

玉ねぎ&わかめ味噌汁とわかめごはんでちょっとヘルシーじゃーんって言ってたくせに

夜にソーントンズのバーを一本食べてしまったかばんです。




ちなみにこれ、日本へのお土産に買った中に入っていたものです(笑)

4本で2.5ポンド(今だと325円くらい)


やーねやーね、どうしちゃったんでしょうね。

テレビつけたら始まってしまったシュレックも最後まで見てしまったし。

そしてボロボロ泣いてしまったし(´-д-`)ヘーンダ


*******************************************************************************************


さてさて、今日のお題は「ヒロシマ」です。


その前に少しお話。

以前話しましたとおり、前期の「ロマン主義」セミナーを担当していたのは、

18グループ中唯一の教授さまでした。


最近、それがいかにラッキーだったかを思い知らされてるのよ。

今の先生(博士クンでなくてPhD生だった)ね、

悪くはないんだけど、やっぱり天と地ほどの差がある・・・。

ほとんど発言せずに授業に追いつくので精いっぱい、

そんな立場でものを言うことはできないはず。


それでも、18歳の男子女子の気を引くために展開される授業スタイルはあまり好みではない。

空気を和ませようと、自分に気を引かせようというのは教師として大切なことだとは思う。


ただねえ、彼らの目線まで下がるのはいいけれど、

そこからアカデミックに持っていくのはちょっと無理があるように思っています。

加えて"kind of" "sort of" "You know" "something like" みたいな、ほら、、~な感じ

という曖昧表現をなかなり頻繁に使うので、少し残念です。


この授業では毎回何人かの生徒がプレゼンを行い、

それに沿って授業が進められるんだけど、

ある日はその生徒たち(女子3人)の内容の的確さの方が勝っていたように思うな。

先生もそれに気づいたのか、その後は真面目になっていました。


でも、PhD生で文学部の必修科目のコマを取れるんだから、

並大抵の努力じゃ勝ち取れなかった席よね。

そこは素直に尊敬します。



なぜ私がこんなに熱くなるかと言うと、

セミナー中に「深刻な問題をコメディー映画にできるか」という話題になって、

彼が「ヒロシマ」って言葉をポンって出したのよ。

「ヒロシマでコメディー作れると思うか??できないだろー」


それで私は少し顔が熱くなってしまったのね。

簡単に口にするな、と。

今までほんの少し「頼むよせんせー」と思っていた矢先のことなので、余計に。。。


その時は何か言おうとしたんだけど、

案の定、あのグループでは本当に自分が押さえつけられた気分になっていたので

結局何も発言できませんでした。

いい加減に殻破らないとね。


そして数日経ってもその日のことが忘れられず、

寝る前にかなり複雑(怒りともいう)な気持ちが芽生えてしまった。

後日先生を訪ねて、話をしてみよう。

あれはあまり良くないことだから、少し違った目線で見てほしい。

なんて彼に伝えようかなんて頭の中で色々考えたんだ。


もちろん、本当に何気ない発言だったのだろうと思う。

聞いてるのはこっちのティーンズだし、

ていうかむしろティーンズだったから?

そこに私が「いやいや、あんた、ちょっとまてい!」なんて参入していいものだろうかと。


で、ふっと思い浮かんだのが、

授業に絡めていえば、

シェイクスピアのヴェニスの商人なんかがいい例だよね。

あれは喜劇として書かれているけど、

私にとっては(キリスト教でない)、悲劇にしか思えない。

完全なヨーロッパ的な考えよね。


あれは悪役シャイロック(ユダヤ人)をこけにして、

主人公を完全なヒーローに仕立て上げるかなりの差別要素が詰まった作品よね。

その頃の時代背景をエッセイのため少し読んだので、そんな印象を持ちました。


あらら、話が飛んじゃった。


そうそう、ヒロシマ発言で少し考えてしまったのよ。

冷静さを欠いていたね、あれは。

私は広島との接点は全くないけれど、やはり日本人としての血が騒いだのかな。

それでも、自分が気付かないうちに同じような発言をしているかもしれない。

知識がないって本当に怖いことなんだなと思った。


そして後日、偶然これは少し役に立つかもしれないと思ったものがあったんだ。

日本の漫画に興味がある友達の誕生日に手塚治虫の漫画をプレゼントしようと思って

アマゾンで英訳されたものを色々見てたのよ。

そしてちろっと目に入ってきたのがこちら↓


はだしのゲン



画像はアマゾンより


小学校の頃、習字教室に通わせてもらっていて、

授業を待ってる時にそこにあった本棚から何気なく手に取った一冊。

少し薄暗い廊下でさ、古臭いページを開いて、10歳の少女の度肝を抜いた罪なマンガ (゚Д゚)


怖かったなぁ。

もう15年以上も前に読んだ(しかも立ち読み)ものなのに、鮮明に覚えてる。

白っぽい服を着ていたから助かった人、

コンクリートのフェンスの裏側にいたから助かった人、

(それがゲン)

爆弾の風圧で飛んできたガラスがつららのように刺さって体中が光っていた人、

(それでも生きて、歩いてる)

爆音が聞こえたら目と耳を手で押さえなさいと教えられる子供たち

(目玉が飛び出ないように)

人には表情がほとんどなかったのを覚えてる。

今思えばきっとそれが真実なんだろうね。


マンガ画像はこちら(携帯でも見れます)
→ (軍神万歳) (助からない子供) (川に浮かぶ変死体/少し強烈です)


子供に向けたものだろうから、色々と規約やシナリオの変更はあっただろうけど、

剥き出しだよね、表現が。


ビュンって大きな槍が目の前で自分に向かって投げられる感じ。

逃げる暇も場所もない。

そして確実にブッスリ刺さるだろうなっていう恐怖感が

脳に到達するまでしっかり足跡付けてるの。こわい。


そしてもう一つ、

広島ではないけれど、戦時中の不条理として、ジブリ作品より「火垂るの墓」。




これについて書きだすと止まらなくなるので省略( ̄ω ̄;)


そんな罪なマンガとアニメを、手渡そうとしている私は罪な日本人なのかな。

ただ、何も言っていない、考えもしない人ならまだしも、

ある程度の発言とそれに関する自分の考えを述べたわけだから、

って一般的なことだったけど、「コメディー/喜劇」に関するトピックだったからね・・・

そこに若干の責任を見てもいいんじゃないかな、と私は思ったのです。

しかも、18、19歳の学生に物を教える立場にいる人だからね。


やっぱり見てもらわないと分からないものはたくさんある。

多くの映画が出ているけれど、やっぱり子供(大人もね)に向けられたマンガやジブリ作品には

もっと強いメッセージがあるんじゃないかと思って、選んだんだ。


彼の研究はアメリカ詩(ボブディランも含む)と一部のフランス詩(翻訳)で戦後のものが多い。

ユダヤ教なんかも触れてる作家があった。

だから一種の歴史的資料として、観て、読んでもらえないかなと。


うーむ。。。

学期の最後にタイミングを見て渡そうかなぁ。

それともすぐに?いやいやいや。。。


この2作品は、私の尊敬する「文学と科学」の先生にも聞いてみるつもり。

先生は科学と歴史を勉強してきた先生だからね。


もちろん、仲の良い友人を誘って一緒に観るつもり。

先日はガザについて、喧嘩になるほど熱く議論してたからね。

そこに交じれなかった日本人かばん。

その日から積極的に知識収集をしています。



こんな記事を書いている一方、

夜中だってのに外からは雪ではしゃぐ学生たちの叫び声が響いています。

寒くないのかねぇ。。。


あれ・・・明日のリーディング(噂のロマン主義)は? → 



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無題
若い学生の無知・無関心は仕方ないとしても、そのTA、お粗末!広島や日本についてよく知っている必要はないんです(知ってればそれに超したこと無いですが)。世界には歴史的にも現在も、数知れない難しい問題がありますから、皆いろんな事について熟知してはいられません。但、人文科学の教師という立場なら、広島とかアウシュビッツとかチベットとか、そういうある民族のトラウマともなっているようなつらい問題については、最大限のセンシティビティーを持って接し、学生から一方的、あるいは軽薄なコメントが出た時には、それをたしなめて、多面的で人間的な視野を持って発言するように指導すべきです。私が非常に気になるのは、英米文学・文化などの院生や専門家は今はpostcolonial, otherness, multi-cultural等々の概念を使うのが当たり前になっていますが、それは専門の研究の為だけで、non-western culturesについて、驚く程無関心だったり、無感覚だったりすることです。かばんさんがその場で上手く反論するのは非常に難しいとは思いますが、気になったことは授業の後にすぐ先生に言ったり、メールを書いたりして良いと思います。それでぴんと来なかったり、自己弁護するTAは馬鹿!もっとましなProfessorに文句言ってください。今回の事はそれで色々と発言があったわけではなく、一瞬の事のようなので、TAも大して大事と思っておらず、そのままにしたのでしょう。でもかばんさんを何日も苦しめたことは知らせておいた方が、その駆け出し教師の為でもありますよ。先生も学生によって成長するのですから。Yoshi
Yoshi 2009/02/02(Mon)18:37:06 edit
ありがとうございます>Yoshiさん
Yoshiさん

コメントありがとうございます。
良かった、私が思うことは間違ってはいなかったのですね。かなり苦しんだのでとても安心しました。

先日、「はだしのゲン」「火垂るの墓」の英訳が届きました。特にマンガはかなり衝撃的な表現が多いですね。それがもし日本語だったらすらすら読んでしまうのでしょうが、思わず本を閉じてしまうくらい、絵が生々しいです。なので英語を母国語とする彼なら大丈夫かな…。

人文学科の教師らしからぬ態度、これは自分が18、19歳、また対象となる国以外の学生であれば、今回のようにひどく考えさせられることはなかったと思います。今は少々問題ありの25歳、第二言語で英文学を学ぶ留学生として、少なからず意見は持っています。もしここで勉強をせずに23歳で社会に入っていたら、こういった考えを持つことはきっとなかったでしょうね、恐ろしいことですが。

確かに彼はまだまだ駆け出しの学生、PhD生でも何でも、年齢は私と大して変わらないと思います。だから、崖っぷち留学生なのにもかかわらず、彼を少し厳しい目で見てしまうのでしょうか。 少ししたら「Cannon」もセミナーで扱うようですし、気になるところです。私もそういった発言等が出た時に、学生だからではなく、きちんと対応できるように理解のある人間でいたい。何よりもまず、知識と語学力ですね。本当に貴重な経験をしました。

少し考えをまとめて、メールで伝えてから、彼に少し話をしてみようと思います。

今回のYoshiさんの助言、とても助けになりましたし、安心しました。

本当にありがとうございました。
かばん 2009/02/11(Wed)14:25:22 edit
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浪人・短大と心も体もふらふらした後にたどり着いた修行の場「翻訳学校」も単なる通過点であり、人生を決める出逢いを果たす幸運に恵まれる。寄り道ばかりしてきたが23歳にしてやっと自分の「夢道」を見つける。

夢は児童文学研究家
UKで英文学を学ぶ

2007年-道のりはこっち→ (=ω=)


・だいぶ図太くなりました

・孤独と個人化が同居中

・分析屋です

・aikoは心の一部 いつもありがとう

・目指せハーマイオニー

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