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寄り道したっていいじゃない ~from Canterbury~
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みなさんこんにちは、かばんです。


ぎゃー、やったぞー、

コースが9月に始まって以来、初めてシェイクスピアの原文を最後まで読み終われました。

まあね、DVDを流しながらなので字を追ったというのが正しいんだけどさ・・・


もし何もなしで読んでたら発音やら意味が全く分からない単語でなかなか進まないのでね、

途中、何度も眠くなってしまうのよ。ほんと。


今回はMeasure for Measureを読みました。

尺には尺を」、ですね。

これについてはまた今度ね。


今日はね、最近ずーっと考えてることについてです。


文学部って日本では良いイメージがない、

というのが今まで人から聞いたり、ネットや本で読んだりして思ったこと。


読んでどうするの?分析して批評してどうするの?

だって人によって解釈違うじゃん。

著者に聞いて「違います」って言われたら終わりじゃん。

文学部なんか入って将来性なんてあるの?


まあ、簡単に言えば上記の通りよね。


こっちの大学に所属して英米文学を勉強して、もう早大学生活が半分過ぎようとしている今、

留学生としてじゃなくて、文学そのものについて考えるようになりました。


文学は人の心や考えを、その人の言葉を通して勉強するもの。

経済や法律、化学や美学がそれぞれ個々に独立してるように、

文学も人間の心を勉強するというので成り立つ立派な学問だと、私は信じてる。


だから、そこにランクを付けるのはやっぱり違うと思うし、

まあ好き嫌いで分けるくらいで丁度いいんじゃないかなと思う。

だってね、私、化学で追試→再試したことあるので理系は苦手なんだわ。

そんな勉強を高校で終えてから、早10年?が経った今は、逆に畑が違ってすごく新鮮に見える。



でもねー、やっぱりみんなの言う通りと思うことはある。


毎日大量の文章を読んで、いったい何になるんだろうって、

必ず一回はぼんやり考えるもの。


一方、イギリスでの文学部はとても人気がある、難しい学科らしい。

入ってくる学生もレベルの高い子たちばかりで、競争率も高い。

ねえ、みんな卒業したら何になるのさ?

そしてもちろん、授業や課題で求められる日々のリーディングも半端なく多い。


私はこれを自然と思って学部でサバイバルしてるけど、

日本人の意識からしたら大きな違いがあるらしい。。。うん。


2年生のアメリカ文学では毎週違う作家を扱うし、演劇では毎回違う作品を扱う。

もちろん、その作品らを全部読んでくるのが当たり前。

講義には歴史や宗教、社会について、その作家について述べるのに色々と含まれるから濃くて濃くてたまらない。


教養課程を含まないからこんなに詰まってるのかな、なんて思います。

知らないことは下手に話せないものね。


誤解を招きたくないので言いますが、日本の文学部を批判してるのではありませんよ。

なんでこんなにも差があるんだろうって疑問に思ってたんだ。

今自分がしている勉強が同じように日本の大学で受けれたら面白いのにと思う。

日本人の先生による授業、こちらとはどんな違いがあるんだろうって。



あらら、脱線しちゃった。


うん、文学部よね。

最初に言った通り、人間の心を勉強する場所だと思ってる。

数字や歴史書、法律からは見えないものを取り扱ってるよね。


そこには激動の時代を生きた民衆の声が詰まってる。

宗教と科学が起こした摩擦や、権力と労働が生んだ人間の形とか、

進入者に虐げられた人々の声、王室や政治家に対する怒り、

人間そのものである恋愛事情、新しい文化の中での人々の生活の変化、

罪と罰、憎しみや哀しみ、お金と人間の汚さ、、。


そんな声を、才能あふれる天才、偉人、変人たちが代表して綴っている。

昔は字を読める人が今ほど多くなかったのも注目すべき要素よね。


映画だってドラマだって、やっぱり文学なのよ。

作品を解釈する監督は自分。

学校では、原作・脚本・登場人物・歴史背景・人間ドラマを勉強するよね。


アーティストが歌う愛の詩も、立派な文学。

紫式部の光源氏も恋人に詩を贈るよね。


言葉があるから人とコミュニケーションが取れる。

思いを伝える、話を聞く、毎日言葉であふれてるよね。


何だかまとまりが全くありませんが(ぎゃー

人が、言葉が、思いがあるところに文学は存在するのよね、きっと。


こっちで勉強したことを話しても、

へー、面白いね、で会話が終わってしまうのは時に悲しいけど、悲しくないよね。

だってそれが文学だもの、人の想像力を刺激するに十分なものよね。うん。


だからそんな学問が廃れてはならないんじゃーと思う。


みなさーん、子供の頃に触れた絵本も文学よ。

小学校で読み書きを習ったのも、文学の第一歩よ。


うまく言えないけど、精神論で訴えます。

文学部は全く建設的ではないけれど、きっと人生を豊かにしてくれる。

本を読もうぜ。




いつもありがとう。応援してね。 → 


コースマネージャー(セミナーリーダー)にこの問いかけをしてみようかな。うん。
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うまく言えないけれど
向こうの文学が、濃くてたまらなく感じるのは、かばんちゃんが書いているように、宗教などが根底にあり、それを、まだまだ、私たちが深く知らないので、とても濃く感じる、ということではないかしら。

日本の文学部との比較ではない、と言うように、ある意味、日本の文学(部)でも、その時代の背景、しきたり、などを深く掘り下げていくと、やはり、とても濃くてたまらないと感じるのかな、と思ったりします。

いずれにしても、外国の地で、文学を学んでいる事って、直接触れている訳ですから、深さを感じる事でしょうね。いいな、と思います。

走り読みで書いているので、違っていたら、ごめんね。m(u_u*)m

うんうん、アーティストが歌う愛の詩も、文学と言えますよね。
子供の絵本だって!

心で深く感じると、それはもう、文学と言えるかな。

本は、豊かにしてくれますね。

また、知り切れトンボで・・・。
michi 2010/01/28(Thu)00:52:52 edit
michi

コメントどうもありがとう!

あらら、今回の記事、少し誤解を招いちゃったかな。
もちろん、どの国とどの国の文学を比べてる、というのではないよ。
ただ、勉強の仕方がこんなにも違うんだなー、と思ったんだ。
それに私、日本文学が世界で一番好き。何と言おうとね。
機会があれば日本文学を勉強したかった。
激動の時代を、日本の文豪たちの目を、言葉を通して見てみたい。
まあこれはいつか叶うと信じて、今は英米文学に集中します。
いま傍らにある日本文学は、リラックスできる時に読むものとしてあるからね。

うん、毎週、この国の言葉で、作者の言葉そのままで、
言葉遣いや、韻とか、理解をする必要はないけど、自分が感じたままに原文と向き合っています。

本一冊で、人生が変わってしまうことだってある。
大人になって読み返してまた違った感覚を得ることもある。
それを人や子供に読ませたい、と強く思う心があるから、文学が生き残っているんだと思うな。

ほんと、文字通り山のように読みたい本があるわー。

かばん
【2010/01/30 20:34】
英語で文学ってすごい
日本語だったら読書好きなんですけど、
英語になるとリーディングだいきらいなので
ほんと尊敬です・・・><

サイエンスのジャーナルとかって、
アブストラクト読めばだいたいつかめるようになってるけど、文学ってそうじゃないですもんね!


あ、でもわたしも将来の仕事のためとかじゃなくて、ただ心理学が1番面白そうだなっと思って専攻してるのでそれは似てるなーと思いました^^

よく「なんでその専攻なの?」って言われるけど、サイエンスいったって、それに関係した職につく人なんて一握りなんだし、何勉強したっていいじゃん><と思うんですが

質問してくる人はどういう答えを期待して質問するんですかねー?純粋に疑問です笑
古都 URL 2010/01/28(Thu)16:07:12 edit
古都ちゃん
コメントどうもありがとう!

日本語と英語の読書はまあ文字通り別物よね。
ただ、翻訳と原文を比べると、やっぱり原文の方がいいなと思う。
うまく言えないけども、英語が少しでも読めて嬉しい。

サイエンスのジャーナル、うう、面白そう…!!
一年生のときにいくつか読んだなぁ。どれも事実や歴史に基づいたものでした。
今読んでる文学の批判なんかとは雰囲気が全然違うわね、うん。


そうよね、大学は将来のためになんて考えないで勉強できる唯一の場所だし、
有難く思って目の前のことに集中します。
学問に関係なく、ここで得た経験は必ず将来の肥やしになるはずよね。
好きだから、面白いから勉強してるんだと改めて思いました。
どうもありがとう。

かばん
【2010/02/02 23:40】
文学いいじゃーん
かっこいいと思うわ、文学を学ぶって。
昔は日本でも文学青年がもてはやされたこともあったくらいだし。

私最初に行った大学で先生が過去の学生の言葉として紹介してくれたんだけど「4年後には生活のために仕事をしなくちゃならなくなるんだから、人生の中の4年くらい、一番好きなことを勉強したい」といって文学部を選んだ学生さんがいたそうな。

学生としてならやっぱり自分の好きなことをやるのがいちばんよね。
hahiu URL 2010/01/29(Fri)07:47:31 edit
hahiuさん

ご無沙汰してすみません^^;
英文学を勉強し、日本文学にも大いに興味がわいている今日この頃です。
まずは漱石先生読破でしょうか。

迷惑を掛けっぱなしだけれども、文学を勉強できて幸せですね。
小さいころから本が好きだったかばん少女、親戚中ではそこまでいっちゃったかーって話かな。わはは。

かばん
【2010/02/02 23:47】
はじめまして。
はじめまして。非常に考えさせられる文章に、
思わずコメントしたくなりました。

日本人的な右へならえの精神が、
文学や、その他、マイノリティをどんどん狭い
場所へと追いやっているような気がします。

個人的には、大共感な内容でした。
また来ます。有難うございました。
家庭教師 URL 2010/01/29(Fri)22:25:42 edit
家庭教師さん

はじめまして。
コメントどうもありがとうございました。

こんな個人的なぼやきで大変恐縮ですが、そう言ってもらえてとても嬉しいです。

>日本人的な右へならえの精神が、
>文学や、その他、マイノリティをどんどん狭い
>場所へと追いやっているような気がします。

うまく言えませんが、大いに同意します。
ものや情報が溢れて影に追いやられているのか、
単に時代の変化なのか、純文学が若い世代に敬遠されているのは悲しいと個人的に思っています。

メディアで取り上げられている現代作家は過去の作品を読んで才能を発揮したのかもしれません。
その過去の作家もまたそれ以前の作品に刺激されたのかもしれません。

文学、音楽、芸術は過去の作品があるから新しいものが生まれる、
このサイクルが「現代の日本」をとても狭いものへと運んでいると、ある学者さんが言っていました。
確か、著作権保護法関連のビデオだったと思います。

現代作家や携帯小説を批判する気は毛頭ありませんが、
せっかく日本語が読めるのだから、過去の偉大な作品も読もうよ!と叫びたいです。

かばん
【2010/02/03 00:01】
誤解はないよ・・・うん!(^^)
かばんちゃん、
全然誤解はしていないの。

国と国の文学を比較していると、受け取っていないもの。

どこの国の文学も、掘り下げてみようとすると、それぞれに、難しいね、と、言いたかっただけなの。

私は、日本人の考え方はこう・・イギリスの人の考え方はこう・・と、決めたくないだけ。
それは、私自身が、それのどちらも、分かっていないからです。

今の生活の中でも、本を読んでいても、それぞれ、その時、未だに、驚くほど違いを感じたりしています。

国ばかりではなく、日本の中でも、関西、関東、言葉の使い方が違いますね。
言葉の違いって、ただ、言い方が違う、と言うだけではなく、文化も違うのよね。

同じ国の中でも、違うのですから、違う国の文学などが、勉強の仕方など、まるで違うのは、当然かもしれませんね。

かばんちゃんの言おうとしている事、理解したつもりよ(^o^)/

短い文で分かりにくかったかも知れません。
観点も、ずれたかしら。
michi 2010/01/31(Sun)01:25:36 edit
michi

コメントありがとう。
あらら、失礼しました。

私も今こちらで読んでいるのは、作家も違えど、時代も大きく違うから、
その違いと根本にある宗教や植民地などの要素の取り扱われ方もずいぶん違う。
もちろん、詩や小説、演劇と文章の形態も違う。

新しい情報が入るたびに混乱しているけど(深刻です)、毎回新しい気持ちで取り組んでいます。

うーん、やっぱり文学の勉強は難しいね。
英語の勉強を続けないと、いつまで経っても原文に追いつかないのも大切なところ。。


かばん
【2010/02/03 00:54】
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浪人・短大と心も体もふらふらした後にたどり着いた修行の場「翻訳学校」も単なる通過点であり、人生を決める出逢いを果たす幸運に恵まれる。寄り道ばかりしてきたが23歳にしてやっと自分の「夢道」を見つける。

夢は児童文学研究家
UKで英文学を学ぶ

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